日本では何故性教育が普及していないのかな?

前回からの続きのです。

性教育=セックスを教えること、ではないんだよ!というところまでが前回のお話。

 

でもそのことをほとんどの人が知らない。何故か?

 

それは単純にちゃんとした性教育を皆んなが教わっていないから!

 

日本は先進国の中でも性教育が遅れてる?

実は日本って性教育後進国なんです!意外ですよね?これだけ情報が溢れてるのに。

 

性教育への取り組みが盛んなのはオランダやフランス。ヨーロッパは人権意識も高いから流石ですね。現在は世界的にも学校教育の中で性教育に多くの時間を割いて取り組んでいる傾向にあります。

 

ちなみにユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は性教育の開始年齢を5歳からと推奨しています。5歳っていったらやっと幼児期が終わったくらいと思うかもしれませんがこの早い時期が凄く大切なんです。

 

ちなみに日本はというと…

学校で充実した性教育を学んだ!って実感してる方います?

 

僕も一応中学校の保健体育で性教育の授業を受けたけました。でも記憶にあるのは「こんなしょうもない授業を受けるのは初めて!」ってことだけ。

 

先生が教科書を全部板書して音読してるだけで誰も授業なんて聞いていなかった。教科書自分で読んでるのと変わらない!って中学生ながら思ってた。

 

先生に能力が無いから仕方が無いのかと思っていたけどそうれはどうやら違うみたいです。

過去に学校の性教育がバッシングされたことがあった⁉︎

1980年代に日本ではHIVが流行。性知識の必要性から性教育を進める動きが起きました。

 

それはブームとなって1992年は性教育元年と呼ばれる程になり小学校から本格的に性教育を教えるようになりました。教育現場でも性教育の研究授業が盛んに行われるようになったようです。

 

アレ?おかしいな?僕が中学校だった2000年代では学校での性教育なんて跡形も無く消滅していたけど。何故?

 

それは性教育を良く思わない輩がメディアを使って性教育を徹底的にバッシングしたから。

2003年に都内の学校で行われていた性教育に対して保守系の都議が「過激な性教育」と指摘。当時のメディアも一緒になり性教育のバッシングに加担しました。

 

この流れは全国に広がり文科省の定める学習指導要領で中学校で性行を扱わないことが定められるまでになりました。

 

結果、悲しいいことに学校は性教育をタブー扱いすることに。

 

こんなことがあればそりゃ学校はまたバッシングされるのが目に見えてるし性教育をする筈がないですよね。だから僕が中学校で受けた性教育は何の役にも立たないような形式的な授業だったんですね。

 

もしこのバッシングが無ければ現在40歳から30歳の世代には正しい性教育が浸透してたかもしれない。そうなったら避妊の重要性とか性的同意なんかも浸透して、性への無知から産まれるトラブルをもっと減らせてたんじゃないかな。

 

バッシングをした都議達の言い分は「中学校で性行を教えるのは無理がある、性への関心を煽り性交低年齢化を助長する」ってもの。

 

結局都議たちも「性教育=セックスを教えること」と思い込んでたんだな。違うっての。性教育は人権教育の一環なのに。都議達の間違った偏見で正しいものを捻じ曲げ性教育をタブーとしてしまった。悲しい性教育の黒歴史ですね。

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そんな都議たちのバッシングの甲斐あって性教育を学校や親からも教えられてない世代は性への正しい理解から遠ざかってしまう。

 

性交時に膣外射精をしたら避妊出来る、男子のイチモツは大きくないと女性を満足出来ない、とか考えたら分かるようなことを子供は素直に受け止めてしまう。

 

「俺はコンドームは着けない主義だぜ!」って誇らしげに言ってる輩もいたな…。こんなこともし皆んなが性教育をちゃんと受けてたらドン引きってか炎上モノだけど当時は「へえ〜」くらいの反応でした。

性教育を教えられてなくても今の時代なら高校性くらいになれば自分で正しい知識は吸収していけるモノではないかな?と思う方もいるかもしれません。ただ最近の出来事を見てみると…。

 

新型コロナ禍で学校が長期休校になりましたね。そんな中、中高生からの妊娠相談が増加しいてます。休校中に親のいない自宅で性交をし妊娠をしたかもしれないとう相談が大半のようです。

 

高校生でアルバイトが休みになり援助交際をしてその後検査薬で妊娠が発覚したとうケースも。

 

このことから高校生でも避妊の概念は定着していないことが分かります。勿論避妊と言ってもコンドームをしたからといって完璧に出来るものではありません。

 

ただ性交は妊娠のリスクがあると分かっていたらもっと慎重に考えれなかったのかな…と感じます。

 

やはり正しい知識を子供達だけで自主的に習得するのは難しいようです。

性教育なんて必要無い、と言う人はバッシングをした都議達と同じで性教育のことを知らない人達です。その人達は性に関することで今まで傷ついたり辛い想いをしたことが無いからそういう事が言えるのです。

 

むしろそういう人達は自分で気づかないうちにパートナーや周囲の人を傷付けていることがあるかもしれません。

 

性教育は全ての人に必要です。人権に関わることだから。自分が堂々と生きる為、他の人を不用意に傷付けない為に性別、年齢問わず皆んなが共有しておかなければならないことです。

 

日本で一度は閉ざされてしまった性教育ですが今再び関心が持たれています。これからブームとなり皆んなが共有出来る時代が来ることを願い、僕もこれから発信を続けていきます。



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